ほぼ1回分のANAマイル使用でヨーロッパ2往復できる方法を見つけましたのでシェアしたいと思います。
私は来年この方法を使い、フランクフルト、ウィーン、ロンドンに行く特典航空券を発券しました。
邪道と言えば邪道なのですが、飛行機好きの私にとっては、少ないマイル数で長距離の欧州便に2往復できるのでうれしい裏技です。
実際に発券した特典航空券
実際に私がとったチケットは下記になります。
私が発券した旅行日程は、基本的には「大阪 → ロンドン → 東京」という日程になります。
ただし、ANA特典航空券の「途中降機(ストップオーバー)」と「乗り換え」のルールを活用し、大阪からロンドンに行くのに、フランクフルトとウィーンを経由するように組んでいます。
どういうこと? と思われた方もいると思いますので、詳細に説明します。
1日目
夜、大阪(伊丹)を出発し、東京(羽田)で乗り換え、翌朝フランクフルトに着きます。
この時の東京滞在は3時間55分となります。
乗り換えは24時間以内の移動となりますので、24時間以内に次の便に乗らなければなりません。
ANA提携航空会社特典航空券利用のルールでは、乗り換えは日本国内で往路・復路各2回まで可能です。さらに、日本以外で往路・復路各2回まで可能となります。
ですから、ここで国内・往路での乗り換えを1回使ったこととなります。
2日目(フランクフルトで乗り継ぎ)
フランクフルトには早朝に着きますので、日中はフランクフルト市内観光をします。
そして夜の便で乗り換えて、ウィーンに1泊します。
フランクフルト滞在は14時間(※1)となります。
このとき、日本以外の往路乗り換え1回使います。
3日目(ウィーンで乗り継ぎ)
3日目は、夕方までウィーン観光をします。
そして、夕方の便で乗り換え東京に行きます。
ウィーン滞在は20時間35分(※3)となります。
これで日本以外の往路乗り換え2回の権利を使い果たしたことになります。
と、このように1回目の欧州往復は、大阪を出発し4日目に東京に戻ってくる日程となります。
東京で途中降機(ストップオーバー)
東京に戻ってきましたら、ここで途中降機(ストップオーバー)※4します。
途中降機は24時間を超える滞在のことで、目的地以外に往路・復路いずれかで1回可能です。
私は約20日間日本に滞在(実際は自宅に帰って普段の生活をするだけです)し、本来の目的地であるロンドンに行く日程を組みました。
欧州2回目の旅行
欧州2回目初日は、羽田をお昼の便で出発しロンドンに行きます。
ロンドンに着いたら、ロンドンで数日滞在(※5)し、日本に帰国します。
ロンドンは本来の目的地ですので上記ルールの途中降機にはなりません。
ビザの許す限り滞在可能です。
こうしてほぼ1回分のマイルで、ヨーロッパを2往復できるのです。
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出発地は東京以外にする
注意点としましては、出発地を東京以外とすることです。
理由は、出発地に戻ってきた場合、それで旅が終わるからです。
ですから東京を出発地にすると、1回目のウィーンから東京に戻ってきた時点で旅は終わりとなってしまいます。
東京以外であれば稚内でも沖縄でも大丈夫です。
ただし、出発地までの旅費は別にかかってしまいますので、私は安く行ける伊丹を出発地にしました。
地方の方の場合
地方の方の場合は、出発地と帰着地を地元の空港にした方がお得かと思います。
というのも、東京で途中降機したら、一度、地元に帰り、旅を再開するときにまた地元から東京に来る必要があるからです。
欧州便は東京の空港発着が多いですので、2往復を組むとなると東京で途中降機することになります。
ですから、私の日程のように帰着地を東京にせず、ANAが使えるのであれば地元の空港にした方がよいです。
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1往復と2往復の使用マイル数比較
今回の期間に普通にロンドンを往復した場合のマイル数は、下図の通り1往復で122,500マイルです。
私が確保した欧州2往復のマイル数は、2往復で137,500マイルです。
つまり1回のロンドン往復122,500マイルに1万5千マイルプラスするだけで、ヨーロッパを2往復できるのです。
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ANAファーストクラス2回、ビジネスクラス1回
ウィーンに行くのにどうしてフランクフルトを経由したかと言いますと、今回の旅はマイルをかなり貯めてからの予約でしたので、行きはファーストクラス、帰りはビジネスクラスにしました。
ANAのファーストクラス、ビジネスクラスに乗るのであれば、フランクフルトとロンドン便がベストです。
この辺が飛行機優先の私の考え方で、価値観の異なる人もいるかと思いますが、まぁこんな飛行機オタクいるよねって感じで流してください。
というのも、ANAのフランクフルトとロンドン便のファーストクラス、ビジネスクラスは最新式で今までのシートとは全然違うんです。
ANAファーストクラス「The Suite」、ビジネスクラス「The Room」の紹介ページは下記になります。
https://www.ana.co.jp/ja/jp/international/promotions/b777-300er/seat-new/
どうせ乗るなら「The Suite」「The Room」がある便に乗りたいですよね。
ということで、フランクフルトからウィーン、東京を経由してロンドンという日程にしました。
なら、フランクフルトの帰りもウィーンを経由せずANAで帰ってくればいいじゃん? と思った方もいるかと思います。
次でその理由をお話しします。
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スターアライアンスメンバーを利用すること
欧州2往復するには、日程の中で1回はスターアライアンスメンバーの航空会社を利用しなければなりません。
私が発券した日程では※2のオーストリア航空がそれになります。
フランクフルトから直接日本にルフトハンザドイツ航空で帰ってくることもできますが、そうなると朝フランクフルトに着いて夕方日本に帰る便に乗らなければなりません。
これがちょっとおっくうでした。
それと、こちらの方が重大だったかもしれませんが、ANAと違い、外国の航空会社はビジネスクラスでも2列のことが結構あります。
ルフトハンザはビジネスクラスも2列シートになります。
一人旅の私としては、欧州は長距離になりますので、ビジネスクラスならANAのような1列のシートがいいと思い悩んでました。
ルフトハンザのシートマップは下記をご覧ください。
https://www.lufthansa.com/jp/ja/discover-lufthansa/lufthansa-fleet/74H
そこで見つけたのがオーストリア航空です。
オーストリア航空なら1列シートもあります。
オーストリア航空のシートマップは下記をご覧ください。
https://www.austrian.com/jp/en/boeing-777-200er
ということで、ウィーンを経由して日本に帰ってくる日程にしました。
ウィーンからは、お昼に日本に帰るANAの便もありますが、人気路線でマイルではビジネスクラスはとれませんでした。
また夕方便の方がウィーン市内観光もできるので、夕方のオーストリア航空の便にしました。
オーストリア航空の便では、運よく7Aのシートを確保することができました。
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まとめ
- ANA提携航空会社特典航空券利用のルールを使えば、ほぼ1往復分のマイルで欧州2往復できます
- 出発地は東京以外にする必要があります
- 日程の中で1回はスターアライアンスメンバーの航空会社を利用しなければなりません
- 海外航空会社はビジネスクラスでも2列が多いので気をつけてください
- 乗り換えは24時間以内です
- 乗り換えは、日本国内で往路・復路各2回まで可能です。さらに、日本以外で往路・復路各2回まで可能です。
- 途中降機は、日本発・海外発ともに途中降機は、目的地以外に往路・復路いずれかで1回可能です。
もう発券していますので、来年コロナが収束し渡航できればこの日程で旅行してきます。
乗り換えの24時間ルールをめいいっぱい活用しているので、そんなに疲れることはないと思いますが、実際に行きましたらレポートいたします。