老後の自由な年金生活に向けて私が初めに実践したことは、「アメックスプラチナカードの解約」です。
プラチナカードはこのように立派な箱に入れられて送られてきます。
なんかお金持ちになったような錯覚に陥りますよね。
プラチナカードのメリットはホテルに泊まった際のアップグレードやコンシェルジュにレストランを予約してもらうなどです。
しかしそこそこのホテルに泊まらないといけませんし、レストランもまあまあの値段がします。
10年間保有していて私が受けたメリットと言えば、香港のリッツカールトンやバンコクやシンガポールのコンラッド、国内のヒルトンに泊まったときくらいで、数えるほどしかありません。
それにそもそも私は高額なホテルにはあまり泊まりませんし、高級なレストランにも行きません。
プラチナカードを持っているには、分不相応だったのです。
まぁ簡単に言えば見栄でプラチナカードを持っていたようなものです。
年金生活に向けて見栄を張っていても仕方がないので、まず初めにプラチナカードを解約することにしました。
これで年会費の143,000円が浮くと同時に、一気に生活レベルを意識的にも下げることができました。
プラチナカードの金銭的メリットの計算
私の場合メリットはあまりありませんでしたが、プラチナカードを持っていると、どれだけ得をするかということを金銭的に計算してみたいと思います。
まず、香港のリッツカールトンに泊まったときです。
1泊7万円くらいしました。そこに3連泊しました。なぜ3連泊したかというと、3連泊すると1泊分無料になったからです。
つまり通常21万円のところ14万円で宿泊できたということになります。
単純にこの時の金銭的メリットを計算すれば7万円となります。
また、年に1泊だけですが国内の指定されたホテルに無料で泊まることができます。これがだいたい2万円くらいの価値になります。
またコンラッドやヒルトンは部屋が空いていれば、2~3万円くらい上の部屋にアップグレードしてくれます。朝食も無料になります。
となると14万3千円の年会費なんてホテルに5~6泊もすれば元が取れるだろう、と思われるかもしれませんが、はたしてそうでしょうか。
この計算は得をするための計算であり、自由にホテルを選んだ場合の計算とは異なります。
例えば、香港のリッツカールトンの場合、私は世界一高いところにあるホテルということで香港に行くなら一度は泊まりたいと思っていました。
しかし、3連泊するつもりはありませんでした。
そもそもそんな身分ではありません。
ただプラチナカードを持っていたので見栄を張りたくなって、分不相応のことをしてしまいました。
しかしこの時、1泊はリッツカールトンに楽天トラベルなどで普通に予約して泊まり、残りの2泊は2万円くらいのホテルに泊まったとしたらどうでしょう。
7万円+2万円×2泊=11万円 ということで、キャンペーンを使って3連泊する14万円より安く済みます。
得するからと別にリッツカールトンに3連泊する必要はなかったのです。
つまり私のような分不相応な者がプラチナカードを持っていると、見栄と得したいという(実際得にはならないのですが)そのような感情で、数多くのホテルの選択肢の中から、得できる高級ホテルに泊まったりしてしまうのです。
このことはある面、私から自由な選択とお金が奪われていることになります。
ということで、分不相応な見栄は捨て14万3千円もの年会費のするアメックスプラチナカードは解約しました。
そしてプラチナカードを解約することで意識レベルでも一気に生活レベルを下げることができました。
これがコロナ禍での私の新しい生活スタイルの始まりとなりました。
※生活レベルを下げるというと気持ちが後ろ向きになるので、これからは新しい生活スタイルという言い方に変えます。